どんな場合に不妊治療を受けるの?初診のタイミング
・妊娠できるかどうか、真剣に悩んでいるとき
・一定期間、妊娠できないとき
・35歳以上の場合
・妊娠できるかどうか、真剣に悩んでいるとき
妊娠を希望しているけれど、「なかなか赤ちゃんが出来ないな…」「もしかすると妊娠できないかも…」と悩んでいるのであれば、不妊治療を考えて、行動しても良いでしょう。
・一定期間、妊娠できないとき
日本産科婦人科学会では、不妊とは「妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないもの」とし、「一定期間」を「1年というのが一般的である」と定義しています。
つまり、妊娠を希望して通常の夫婦生活を送っているのに1年妊娠しなければ「不妊」となり、不妊治療を受けるタイミングとなります。
・35歳以上の場合
35歳を過ぎると「妊孕力(にんようりょく)=妊娠する力」の低下が加速しますので、早めに不妊治療専門クリニックに行くことをお勧めします。
また、厚生労働省の「不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会」報告書によると、不妊治療における年齢と流産率は、
35歳・・・・・20.3%
40歳・・・・・35.1%
45歳・・・・・66.0%
怖がらせるつもりはありませんが、見た目や考え方が若いからといって「自分は大丈夫」と思わず、体の中も見た目同様に若いのか?早めに病院で確認してくださいね。
とは言え、初めての不妊治療となると病院に行くのも緊張しますし、不妊治療や不妊治療専門クリニックのこともある程度わからないと「今が初診のタイミング」と思っても、不安になりますよね。
一体どのようなことをするの?
お金はいくらぐらいかかるの?
どのようなものを準備すれば良いの?
不妊治療を初めて受ける、適した時期は?生理周期のどこで受診すれば?
女性には生理周期や排卵日があります。
不妊治療を受けようと決めても初めての場合「受けるのに適している時期があるのか」ということも気になるところです。
生理や排卵日を考えて病院に行った方が良いのか、思い立ったらすぐに行った方が良いのか?
まずは、不妊治療で病院に行くのであれば、生理周期のことをきちんと知った上で行く方が良いと言えます。
不妊の検査は生理周期に合わせて段階的に行われるので、生理周期は数か月分メモしておくようにしましょう。
次に、いつ受診するか?ですが、それは、病院によって違ってきます。
「生理○日目に来てください」と言われることや、「生理周期のどのタイミングでもいいですよ」と言われることも。
また、初診予約が必要なクリニックや、初診だけは予約不要というクリニック。初診を受けるための病院説明会参加が必要だったり、夫婦それぞれで予約が必要だったり。
病院によって本当にさまざまです。
事前に病院のホームページや電話で確認することがベストです。
初めての診察に、必要な持ち物ってあるの?
不妊治療で初めて婦人科に行くときに、何か必要な持ち物があるのでしょうか。
「お渡しする資料がたくさんあるので持ち帰り用袋を持ってきてください」と言われたり、顔写真付きの身分証明証や血液検査のデータなどをあれば持ってきてくださいと言われたり、病院によって必要な物は違ってきます。
何を持っていっていいのか分からない場合や病院からの指定がない場合は、以下のものを持っていくと良いでしょう。
病院の指定によく含まれているものや、持って行くと便利なものです。
・健康保険証
・基礎体温表(出来れば最低でも3ヶ月)
・おりものシート
・筆記用具
・お金
・持っているのであれば紹介状やこれまでの検査結果
内診で診察を受けると、おりものや出血が見られることもありますし、内診した後、洗浄することによって濡れてしまうこともあるので、おりものシートを持っておけばとても便利です。
筆記用具は、先生に聞いたことや気になることなどをメモすることが出来るので便利です。スマートフォンをメモ帳のかわりに使ってもいいですね。
どんな服装で行けば良いのか
婦人科に行く時というのは、どのような服装をしていけば良いのか気になりますよね。
不妊治療で診察してもらう時は、検査をすることも多いので念のため着替えがしやすい服装で行くようにしましょう。
内診台にのることを考えると、サッと脱ぐことが出来るスカートとトップスが1番おすすめですが、極端に脱ぎ着がしにくいものでなければ特に問題はありません。
ストッキングやタイツなどは着脱に時間がかかってしまうので、出来れば避けるようにしましょう。
どのくらいお金がかかるの?
不妊の治療というとお金がかかるというイメージを持っている方も少なくないと思います。
初めて治療を受けるとなると、一体どれぐらいのお金がかかるのか不安になりますよね。
初診は最初にどれぐらい検査を行うかによっても診察料は変わってきますが、一般的に初めての診察の時は初診料と検査料を合わせて5000円〜1万円前後かかることが多いとされています。
しっかり検査をする場合は2〜3万円ほどかかることもありますので、予約をする時など事前に確認をして多めに現金を持っていっておきましょう。
クレジットカードで支払いができる病院も増えてきています。こちらも電話や受付で聞いてみると良いでしょう。
不妊治療を始めることは、なかなか思い切れないとスタートできませんが、迷っているのであればそれがタイミングと思い、不妊治療クリニックできちんとした検査を受け、必要な場合は治療を受けましょう。また、悩んでいることがあれば、思い切って直接先生に相談した方が気持ち的にも楽になれるでしょう。
初めての不妊治療は不安もたくさんあると思いますが、ぜひ夫婦2人で病院に行って旦那さんと一緒に最初の一歩を踏み出しましょう!