女性の身体に欠かせない女性ホルモンであるエストロゲンには、卵巣や子宮、膣など 女性生殖器の発育を促進させる働きがあります。
エストロゲンが作られるようになるのは、いわゆる思春期に入り初経(初潮)を迎えるあたり。その後、急激に量が増えて20代~40代前半にピークを迎えるといわれ、妊娠・出産・授乳に適した状態の身体になります。
そして子育てが一段落する50歳前後から分泌量は徐々に減っていきます。このようにエストロゲンは女性の一生に関わる大事なホルモンです。
以下に、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量の変化と女性の主なライフステージの関係を示します。女性ホルモンとうまく付き合いながら、ライフプランを立てたいですね。
グラフの説明
① 初潮をむかえる(10歳~14歳くらい)
② 女性ホルモンの分泌量が多くなっていきますが、まだまだ不安定
③と④ ホルモンの分泌量が安定、生理も規則的になり妊娠や出産に適したカラダに
⑤ 35歳を過ぎると卵巣機能が衰えはじめ、女性ホルモンの量が減少していきます
⑥ 卵巣の機能が衰え女性ホルモンの分泌が減り閉経を迎える
⑦ 女性ホルモンが減ることにより老化がすすむ
女性ホルモンの一つエストロゲン(卵胞ホルモン)が少しずつ分泌されるようになります。
このころはエストロゲンをつくる卵巣の働きが未熟なため、生理周期や期間はまだ不安定です。子宮の発育も未熟なので生理痛も起きやすい時期です。
エストロゲンの分泌が順調になり、生理周期が安定します。
心身ともに充実し、特に成熟期の前半は身体が妊娠や出産に適した状態になります。
しかし、30代半ばから卵巣機能が少しずつ衰えはじめ、エストロゲンの分泌が低下、それとともに女性特有の病気などへの注意が必要となります。。
閉経が起こる前後の5年間くらい(45歳くらいから55歳くらいまで)を一般的に更年期と呼んでいます。
卵巣の働きが低下し、エストロゲンの分泌量が減ってきます。身体と心はこの変化についていこうと頑張ってしまい、ホルモンバランスが崩れ、いわゆる「更年期障害」と言われる症状が表れます。
円熟期を迎えると、女性の場合、閉経によりエストロゲンの分泌がなくなります。
エストロゲンは骨の量を保つ働きや、血中の脂質を下げる働きがあるので、分泌がなくなることにより骨粗しょう症などの病気のリスクが高くなります。また認知症も女性ホルモンとの関係があると言われています。